平原 充明ひらばら みつあき
〇2011年よりリフォーム雑誌「HIROSHIMA REFORM」を発行し、編集長。
〇インテリアコーディネーター・住空間収納プランナー
〇「リフォ―ムの正しい情報をユーザーに届ける」がモットー
任せて安心なリフォーム会社をご紹介
COLUMN
家を一度骨組みだけの状態にして、まるごと替えるフルリフォームのことです。壁や床など住戸内を全て撤去します。スケルトンとは「骨組み」を指す言葉で、柱や梁といった構造躯体のことを指します。写真のような状態がスケルトンです。
スケルトンリフォームでは、骨組みだけになるので、間取りを自由に変える時ことができます。キッチンや浴室や水回りなども全てです。
特にマンションでは、水廻りの位置が通常のリフォームでは変えることが難しいですが、スケルトンリフォームなら可能になります。
また、戸建住宅では、柱や梁といった構造躯体を新しくする、あるいは補強する場合や、床・壁・天井に断熱材を入れる場合にスケルトン状態にしてリフォームを行います。
戸建て住宅のリフォームでは、この先20年~30年以上を今の家で過ごしたいと考えている場合に、耐久性を高めるためにスケルトンリフォームをするケースが増えています。
築33年のマンションをスケルトンリフォームした例をご紹介します。
和室と居間の間は襖で仕切られていました。
まずは床・壁・天井を解体し、何もないスケルトン状態になりました。
■キッチンを移動させるため、給排水管を新しく
キッチンの位置を移動するために配管の移設と同時に、給水・給湯・排水管を全て新しく取替えています。
■段差を解消!
以前は部屋ごとに段差があったのを、床を二重にすることで高さを合わせて(フリーフロア)バリアフリーに。また、床との設置面には黒いゴムがついており、下の階へ音が伝わりにくい遮音工事も同時に行います。
■電気配線も自由!
二重になった床と床の間に給排水管や電気配線を挟むことができます。電気・照明の配線なども自由に設計できるのがスケルトンリフォームのメリットです。
リフォーム後。襖で仕切られていた居間と和室は段差のない広々としたLDKへと様変わり、キッチンは対面式になりました。
築84年を経た、古民家のスケルトンリフォーム事例を紹介します。
<Before>
昔の家は和室の続き間が多く、鴨居(襖の上についている溝のついた横木)も背が低いので圧迫感がありました。古民家は寒さや地震対策が出来ていないので、改善が必要でした。
<工事中>■構造補強!
襖や壁が全て取り払われてスケルトン状態になりました。柱(垂直方向にかかる構造材)や梁(水平方向・横方向にかかる構造材)が新しいものに替えられたり、新たな筋交い(バッテンの箇所)を設置し、構造補強を行っています。
■寒さ対策に断熱材
天井には発砲ウレタンの断熱材(泡を吹き付けるように施工)を使い、断熱に対応しているので、寒さ対策も充分です。
■天井高のある大空間に!
隠れていた梁や柱を見せて、断熱・耐震対策も行った開放的な空間に変身しました。
スケルトンリフォームは設計・施工力がある会社でないと対応できません。是非、広島リフォーム編集部がおすすめする会社に相談をしてみて下さい!
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