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COLUMN

大工の役割を勘違いしているとリフォームで失敗するかも?

2019.7.10 (更新: 2020.7.24)

2019年7月8日放送の「メイドインジャパン」では『リフォーム』がテーマでしたが、ご覧になりましたか?

TBS(広島ではRCC)にて月曜日21時より「メイドインジャパン」という番組が放送されています。内容は、外国人が日本で一番素晴らしいと感じたものを母国に持ち帰るというものです。

7月8日の放送では、日本在住のフランス人女性が築150年の両親が住む家を、素晴らしい技術を持つ宮大工にリフォームしてもらうという内容でした。

興味深い内容でしたが、改めて大工の役割について考えるべき点もありましたので、まとめてみました。

https://www.h-reform-zasshi.com/counter/

7月8日の放送内容

100年以上大きな地震がなかったフランスで、今年3月に地震があったことで危機感を抱いたのがきっかけのようです。

依頼主は日本で地震を経験したことで日本の耐震技術のすごさを実感し、さらに寺や神社を建てている宮大工の技術をとても信頼していたため、宮大工にフランスへ来てもらい、工事をしてもらうという流れでした。

安心できる家にリフォームしたいだけなら、わざわざ宮大工に依頼する必要はないと思うので、番組の作り方としては無理矢理な感じがしましたが、大工の技術力は非常に良く伝わる内容でしたので、とても面白く見ることができました。

依頼主の両親の家は、柱と梁が効いていないことが現地に到着してすぐに判明するところからスタートします。

CGを使った説明はとても分かりやすかったです。

虫に食われた梁は本来なら新しい木材で架け替えるそうですが、フランスの現地で良い木材を見つけることができなかったので、かんなで削って修復をする方法をとることに。宮大工が実際に作業している様子を見る機会はそうないので、とても興味深かったです。

こちらは“ちょうな”という道具で、かんなでは削ることのできない箇所に用いられるそうです。

ぐらついていた柱と梁はしっかり補強できました。この後、補強の方法についても具体的な説明があり、とても勉強になる内容で興味深かったです。

大工の本来の役割とは?

ところが、梁・柱問題の工事が終わった後は、徐々に面白みがなくなっていきました。お風呂、台所、リビングと順番にリフォームの様子が紹介されたのですが、提案内容に疑問を感じる箇所が多く見られたからです。

番組終了後にTwitterの投稿を見てみたら、私と同じような感想をつぶやいている方が多くいました。せっかく高い技術を持っているのに、それが活かされず、「大工の提案がイマイチ」と感じてしまう内容だったのです。

問題は番組の構成にあると思います。この番組では、「リフォームは全て大工が行うもの」として構成されています。しかし実際は設計士や現場監督が大工の間に入り、依頼主の要望に応えていきます。

大工は設計や現場監督の指示に対して、大工ならではの経験・知識・技術をもとに工事のやり方を考えていくのですが、この番組ではそのような構成になっていないのです。

昔は大工も棟梁として、職人を束ねるリーダーとして活躍していましたが、建築も分業体制となりました。お客さまとの打ち合わせは営業マンや設計士が行い、打ち合わせした内容を基に、現場監督が工程や職人を管理する流れとなり、大工が全てを仕切るという時代ではありません。

大工に直接リフォームを依頼したからといって、良い提案が出てくるかは分からないでしょう。それよりは優秀なリフォーム営業マンや設計士と打ち合わせを行い、希望のリフォームプランを考えることが大切です。

このプランを形にする時に優秀な大工が携われば良いリフォームが実現できるでしょう。

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