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TBSのリフォーム番組から改めて大工の役割を見直そう

TBS(広島ではRCC)にて月曜日21時より「メイドインジャパン」という番組が放送されています。内容は、外国人が日本で一番素晴らしいと感じたものを母国に持ち帰るというものです。

2019年7月8日放送のテーマは『リフォーム』でした。日本在住のフランス人女性が、築150年の両親が住む家を、素晴らしい技術を持つ宮大工にリフォームしてもらうという内容でした。100年以上大きな地震がなかったフランスで、今年3月に地震があったことで危機感を抱いたのがきっかけのようです。

依頼主は日本で地震を経験したことで日本の耐震技術のすごさを実感し、さらに寺や神社を建てている宮大工の技術をとても信頼していたため、宮大工にフランスへ来てもらい、工事をしてもらうという流れでした。

安心できる家にリフォームしたいだけなら、わざわざ宮大工に依頼する必要はないと思うので、番組の作り方としては無理矢理な感じがしましたが、大工の技術力は非常に良く伝わる内容でしたので、とても面白く見ることができました。

依頼主の両親の家は、柱と梁が効いていないことが現地に到着してすぐに判明するところからスタートします。

CGを使った説明はとても分かりやすかったです。

虫に食われた梁は本来なら新しい木材で架け替えるそうですが、フランスの現地で良い木材を見つけることができなかったので、かんなで削って修復をする方法をとることに。宮大工が実際に作業している様子を見る機会はそうないので、とても興味深かったです。

こちらは“ちょうな”という道具で、かんなでは削ることのできない箇所に用いられるそうです。

“ちょうな”は室町時代から使われていたとのこと。番組では歴史資料も紹介してくれるのでとても勉強になります。

ぐらついていた柱と梁はしっかり補強できました。この後、補強の方法についても具体的な説明がありました。

とても勉強になる内容で興味深かったです。

ところが、梁・柱問題の工事が終わった後は、徐々に面白みがなくなっていきました。お風呂、台所、リビングと順番にリフォームの様子が紹介されたのですが、提案内容に疑問を感じる箇所が多く見られたからです。

番組終了後にTwitterの投稿を見てみたら、私と同じような感想をつぶやいている方が多くいました。せっかく高い技術を持っているのに、それが活かされず、「大工の提案がイマイチ」と感じてしまう内容だったのです。

問題は番組の構成にあると思います。この番組では、「リフォームは全て大工が行うもの」として構成されています。しかし実際は、設計士や現場監督が大工の間に入り、依頼主の要望に応えていきます。

大工は設計や現場監督の指示に対して、大工ならではの経験・知識・技術をもとに工事のやり方を考えていくのですが、この番組ではそのような構成になっていないのです。

番組タイトルは『フランスで大リフォーム!倒壊寸前!柱のない家VS宮大工!』となっていて、興味をそそるものではありますが、タイトルは『日本の大工がフランスで活躍。驚きの技術にフランス人脱帽!』といったもので良かったように思います。あくまで大工の技術を伝えることに特化した方が、番組も面白く見られるように感じました。

日本では大工など建築に携わる職人の数が、下記のグラフのように激減しています。

私も日々リフォームの取材をする中で、職人が不足している話をよく耳にするので、宮大工の高い技術力を披露するこの番組はとても意義深いと感じました。こうした番組がもっと多く放送されれば、一般の人の大工に対する認知や興味が高まることにもつながるのではないでしょうか。大工の技術や職業としてのやりがいを丁寧に伝えてくれる番組が多く制作されることに期待したいと思います。

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