リフォームの知識
【築22年マンション】掃除が楽になる浴室のリフォームと老後の手すり設置も検討中。
今回は、老後の生活を見据え築22年のマンションをリフォームされるご予定の50代女性の相談事例をご紹介します。
ご相談者様
どんな会社にお願いすれば良いでしょうか?
【DATA】広島市 Oさま(50代)
●工事希望時期/未定
●予算/300万円
●建物の状況/マンション・築22年
ご相談の内容
浴室を掃除しやすいものに交換したい
TOTOの浴室を例に、便利なお掃除オプション機能をご紹介しましょう。
【浴槽・洗い場の自動洗浄機能】
毎日の疲れを癒すくつろいだバスタイムのためには、浴室にはこだわりたいもの。その一方で、毎日の掃除やカビ対策など手入れの大変さを負担に感じる方も多く、掃除のしやすさを重要視して選ぶケースも増えているようです。
最近では、洗い場の床や浴槽が自動で洗浄できるオプション機能を搭載したシステムバスの人気が高くなっています。例えばTOTOのシステムバスでは、「おそうじ浴槽」と「床ワイパー洗浄」のオプションをつけることができます。
「床ワイパー洗浄」の洗浄イメージ ※画像はTOTOのHPより
「床ワイパー洗浄」とは、自動で床の”洗浄と除菌仕上げ”ができる機能です。入浴した後にボタンを押すだけで「板状ワイパー水流」によって皮脂や角質汚れを洗浄。その後、床面にくまなく「きれい除菌水」を吹き付けて除菌仕上げを施します。菌やカビの増殖を抑え、いつの間にかできてしまうカビや水垢などのピンク汚れを防げるのが大きな魅力です。
「おそうじ浴槽」の洗浄イメージ ※画像はTOTOのHPより
「おそうじ浴槽」は、ボタン一つで浴槽を自動で洗浄できる機能です。浴槽内に取り付けられた洗浄ノズルからお湯や洗剤を噴射し、浴槽をすみずみまで洗浄できます。
洗い場や浴槽内を掃除するのは結構な労力がかかるので、オプション機能を活用して負担を軽減するという視点でシステムバスを選ぶのも一つの方法です。リフォーム会社に相談してみましょう。
とても参考になりました。ぜひ検討したいです。
浴室の扉を「開き戸」から「引き戸」に変えたい
「引き戸」にした方が使いやすいと聞くのですが、交換した方が良いでしょうか?
「引き戸」のメリットと注意点を詳しくご説明しましょう。
【「引き戸」のメリットと注意すべきこと】
現在、O様邸の浴室には前後に開閉する「開き戸」が使われていますが、リフォームの際には横にスライドして開け閉めする「引き戸」を採用したいとご希望でした。
高齢の方は浴室での事故が多くなるため、リスク管理の意味でも「引き戸」が良いと考えられています。万が一浴室内で倒れてしまった場合、内側に開く「開き戸」の場合は、倒れている人の体がドアに引っかかり開けられなくなってしまうことがあります。
その点、横に開く「引き戸」であれば開けられなくなるリスクも低く、いち早く救助できるという点も大切なポイントと言えるでしょう。
一点注意すべきなのが、「引き戸」を設置するには引き戸を引き込むスペース(開けたときに戸が収納される戸袋)が必要となるという点です。隣接している洗面脱衣室との兼ね合い、壁や窓の位置などによっては設置が難しい場合もあります。
引き込みスペースがあまり広く取れない場合は、小さなスペースでも引き戸にできる「三枚引き戸」などを選ぶこともできるので、リフォーム会社に可能かどうかを確認してもらうと良いでしょう。
メリットと注意点もよく分かりました。
老後に備えて手すりの設置を考えたい
【早すぎる設置はNG!? 手すりの適切な設置のために】
「せっかくリフォームするなら、老後に備えて手すりを設置しておきたい」と考える方も少なくないでしょう。
しかし、早すぎる設置には注意が必要です。なぜなら、どんな場所に、どんな手すりが必要となるかは、必要になったときでなければ分からないことが多いからです。
例えば、トイレの立ち上がり補助のために手すりを右側に付けたが、もしも将来病気で右半身に障害が出てしまうと、本当に必要となるのは左手でつかむ手すりになり、あらかじめつけていた右側の手すりは無用の長物となってしまいます。
つけ替えるとなるとまた費用もかかってしまいますし、また、やみくもに設置したせいで廊下が狭くなってしまうなど、実際に使用して不便さに気付くことも少なくありません。無駄な費用をかけないためにも早すぎる設置は避けた方が良いでしょう。
まずは設置予定の壁に下地補強を
もしも今特に困っていないのであれば、手すりを急いで設置する必要はありません。その代わりに、玄関やトイレ、浴室など、将来設置する予定の壁に合板を貼って下地補強をしておくことをおすすめします。
※注: 下地補強以外にも、壁の表側に補強板を張り、手すりの強度を高める方法もあります
手すりを設置するためには、ある程度の壁の強度が必要となります。固定したい位置の壁に下地(壁の内側の柱)が無い場合も多いので、手すりをつけられるように補強工事をしておきましょう。
ここまで準備をしておけば、大掛かりな工事をしなくてもすぐに手すりを設置することができるので、将来必要になったタイミングで、身体の状態に合う使いやすい手すりをスムーズに取り付けることができます。
材質や形状にもこだわって
手すりは太さ・材質・形状などさまざまな商品があります。日常の動作を支えるものですので、使いやすさにもこだわりたいもの。実際に使う人が使いやすいものを選べるように、サンプルなどで実際に試しておくとより安心です。
サンプルをそろえているリフォーム会社もあるので、気軽に相談してみましょう。
「まずは下準備だけしておいて、つけるのは必要になってから」というのはとても合理的ですね。
バリアフリー化や介護リフォームに詳しいリフォーム会社に相談しながら進めると安心ですよ。
ご相談の結果
- 介護リフォームの実績が豊富で、使い勝手を重視した提案を行うリフォーム会社をご紹介しました。
老後も暮らしやすい住空間へのリフォームをご希望だったOさま。バリアフリー化や引き戸の設置などいろいろとお悩みのご様子でしたので、介護リフォームの実績が豊富なリフォーム会社をご紹介しました。バリアフリー化だけでなく、介護に必要な広さや手すりを取り付ける場所や位置などにも豊富な知識があるので、安心して任せられるリフォーム会社です。
丁寧な仕事ぶりは同業社からも高く評価されており、Oさまの細かいご要望にも柔軟に対応してくれるでしょう。
また、同社は創業以来OB顧客(過去に同社で施工依頼をしたお客さま)を大切にしながら何十年と事業展開してきた老舗の工務店ですので、「施工後のアフターフォローも相談しやすい会社が良い」とのご希望にも沿うことができると考え、最適な一社としてご紹介しました。
お客さまアンケート
Q:リフォーム相談カウンターの満足度を教えて下さい
A:4点(5点満点中)
Q:相談はしやすかったですか?
A:5点(5点満点中)
Q:相談内容についてのご感想を教えて下さい
A:リフォームの優先順位が明確になり、アイデアや気づきが得られた。バリアフリー対策の必要性に対する考え方やリフォームの注意点などが分かり、参考になった。
Q:リフォームする友人がいれば、リフォーム相談カウンターを紹介しようと思いますか?
A:はい
広島リフォーム相談カウンターでは、広島のリフォーム会社を熟知した編集長が、お客様のご要望を伺ったうえで、お客様にピッタリのリフォーム会社をご紹介しています。
ご自身で複数のリフォーム会社に問い合わせる手間なども省け、また、リフォーム会社に相談しにくいことなども、遠慮なくご相談いただけます。
安心して、お気軽にご利用下さい。