リフォームの知識

マンションリフォームで自然素材を取り入れるには?無垢材・漆喰・珪藻土の選び方と注意点

マンションリフォーム_マンションで-自然素材リフォーム_20260522
編集長ミッツ
編集長ミッツ
キャサリン、マンションでも自然素材を使いたいという相談が増えているんだ。
マンションでも、無垢材や漆喰、珪藻土は使えるんですか?
キャサリン
キャサリン
編集長ミッツ
編集長ミッツ
使えるよ。ただし、管理規約や遮音性能など、マンションならではの注意点もある。今回は自然素材の選び方と注意点を整理していこう。

マンションは、新築時に使われる素材がある程度決まっていることが多く、床は複合フローリング、壁や天井はクロス仕上げが一般的です。そのため、鉄筋コンクリートの建物に対して、どこか無機質なイメージを持つ方も少なくありません。

しかし最近では、マンションリフォームで自然素材を取り入れ、木のぬくもりや塗り壁ならではのやわらかな空気感を楽しむ方が増えています。

自然素材を取り入れたマンションリフォームのリビング
無垢材や塗り壁を取り入れることで、マンションにもぬくもりのある空間をつくることができます。

このコラムでは、マンションリフォームで人気の自然素材である「無垢フローリング」「漆喰・珪藻土」「自然塗料」の特徴と選び方、マンションならではの注意点、広島での施工事例をご紹介します。

 

目次

  1. 自然素材ってどんな素材?どんな効果があるの?
  2. 【床】無垢フローリングの種類と選び方
  3. 【壁・天井】漆喰・珪藻土の特徴と違い
  4. 【仕上げ】自然塗料とは?
  5. マンションで自然素材を使うときの注意点
  6. マンション×自然素材の施工事例
  7. まとめ

 

1.自然素材ってどんな素材?どんな効果があるの?

自然素材は、ただ見た目をナチュラルにするための素材ではありません。木のぬくもり、肌触り、調湿効果、におい対策、経年変化など、住まいの心地よさに関わる要素を持っています。

リフォームで使われる主な自然素材には、以下のようなものがあります。

自然素材 主に使う場所 主な特徴 向いている暮らし
無垢材 床・造作家具・カウンターなど 天然木ならではの肌触りや木目、ぬくもりが魅力。調湿性があり、経年変化も楽しめます。 素足で心地よく暮らしたい方、木の風合いを楽しみたい方
漆喰・珪藻土 壁・天井 湿気を吸ったり放出したりする調湿効果が期待できます。におい対策や空気感の心地よさにもつながります。 湿気やにおいが気になる方、クロスとは違う質感を楽しみたい方
自然塗料 無垢材の床・家具・建具などの木部 植物油や天然樹脂などを原料にした塗料。木の質感を活かしながら、表面を保護します。 木の手触りを残したい方、自然な風合いを大切にしたい方

このように自然素材といっても、床に使うもの、壁や天井に使うもの、木部の仕上げに使うものなど、役割はさまざまです。

自然素材というと、木の床のイメージが強かったですが、壁や塗料にも自然素材があるんですね。
キャサリン
キャサリン
編集長ミッツ
編集長ミッツ
そうなんだ。特にマンションでは、床や壁の素材を変えるだけで、空間の印象が大きく変わるよ。

 

2.【床】無垢フローリングの種類と選び方

マンションリフォームで自然素材を取り入れる際、まず検討しやすいのが床材です。無垢フローリングは、天然木をそのまま床材として加工したもので、木のぬくもりや足触りを楽しめるのが大きな魅力です。

無垢フローリングの木目と質感
無垢フローリングは、木目や節、色合いなど、天然木ならではの表情を楽しめます。

無垢フローリングは、樹種によって硬さ、色味、価格、肌触りが異なります。選ぶときは、見た目だけでなく、家族構成や暮らし方に合わせて考えることが大切です。

杉の無垢フローリング

やわらかく、足触りが良い。あたたかみのある表情が魅力。
パインの無垢フローリング
パイン(松)
明るくナチュラルな印象。節のある素朴な雰囲気に合います。
オーク・ナラの無垢フローリング
オーク(ナラ)
硬さがあり、木目も美しい定番材。幅広いインテリアに合います。
クリ・チェスナットの無垢フローリング
クリ(チェスナット)
はっきりした木目と落ち着いた色味。和モダンにも合います。
バーチ・カバの無垢フローリング
バーチ(カバ)
きめ細かく明るい木肌。すっきり清潔感のある空間に向きます。
ウォールナットの無垢フローリング
ウォールナット
深みのある色合いが特徴。落ち着きや高級感を出したい空間に。

柔らかい樹種|素足で心地よく暮らしたい方に

  • :日本人になじみのある木材で、やわらかく足触りが良いのが特徴です。小さなお子さんや高齢の方がいる住まいにも向いています。
  • パイン:軽くて柔らかく、ナチュラルな雰囲気に合いやすい木材です。踏み心地が良い一方で、傷がつきやすい面もあります。

硬い樹種|傷が気になる方・高級感を出したい方に

  • オーク:木目が美しく、硬さがあるため傷が目立ちにくい木材です。落ち着いた雰囲気にも、ナチュラルな空間にも合います。
  • クリ:はっきりとした木目と落ち着いた色味が特徴の木材です。硬さがあり、傷がつきにくい床材としても使われます。ナチュラルな空間にも、和モダンな空間にも合わせやすい樹種です。
  • バーチ:きめが細かく、やさしい色味が特徴です。明るくすっきりした空間にしたい方に向いています。
  • ウォールナット:深みのある色合いが特徴で、重厚感や高級感を出したい空間に向いています。

選び方のポイント
小さなお子さんがいるご家庭や、素足の心地よさを大切にしたい方は柔らかい樹種を。傷のつきにくさや高級感を重視したい方は、オークやウォールナットなど硬めの樹種を検討するとよいでしょう。

無垢フローリングと複合フローリングの違い

無垢フローリングの構造イラスト
無垢フローリングは、天然木をそのまま床材として加工したものです。
複合フローリングの構造イラスト
複合フローリングは、合板などの基材に表面材を貼り合わせた床材です。

無垢フローリングと複合フローリングは、見た目が似ていても性質が異なります。

無垢フローリングは天然木そのものを使うため、木の肌触りや調湿性、経年変化を楽しめます。一方で、湿度や温度の変化によって膨張・収縮し、すき間や反りが生じることがあります。

複合フローリングは、合板などの基材の表面に化粧材を貼り合わせた床材です。寸法が安定しやすく、反りや割れが起きにくいのが特徴です。マンションでは管理規約で遮音等級が定められていることも多いため、床材選びの際には確認が必要です。

編集長ミッツ
編集長ミッツ
無垢材は、木そのものの魅力を楽しめる素材。ただし、マンションでは遮音等級や施工方法の確認が大切だよ。

 

3.【壁・天井】漆喰・珪藻土の特徴と違い

マンションの壁や天井は、クロス仕上げが一般的です。しかし、漆喰や珪藻土などの塗り壁材を使うことで、空間の印象や空気感を大きく変えることができます。

漆喰や珪藻土など塗り壁の仕上げ
塗り壁は、クロスとは違う陰影や質感を楽しめるのが魅力です。

漆喰の特徴

漆喰は、消石灰を主原料とした伝統的な塗り壁材です。日本では古くからお城や蔵などにも使われてきました。表面がなめらかで、上品で清潔感のある仕上がりが特徴です。

  • 調湿効果が期待できる
  • 消臭効果が期待できる
  • 不燃性があり、防火性に優れる
  • 白く上品で、清潔感のある空間にしやすい

珪藻土の特徴

珪藻土は、珪藻という植物性プランクトンの化石を原料とした壁材です。無数の小さな孔があるため、湿気を吸ったり放出したりする調湿性に優れています。

  • 調湿効果が高い
  • におい対策にもつながる
  • ざらっとした自然な質感を楽しめる
  • やわらかく温かみのある印象にしやすい

漆喰と珪藻土の違い

比較項目 漆喰 珪藻土
主原料 消石灰 珪藻の化石
仕上がり なめらかで上品 ラフで自然な質感
調湿性 あり 高い
向いている空間 清潔感を出したいリビングや玄関 湿気やにおいが気になる部屋
漆喰と珪藻土は、どちらを選べばいいのでしょうか?
キャサリン
キャサリン
編集長ミッツ
編集長ミッツ
見た目の好みで選ぶのが分かりやすいよ。上品な雰囲気なら漆喰、自然な凹凸やラフな質感を楽しみたいなら珪藻土だね。

 


広島リフォーム相談カウンター

 

4.【仕上げ】自然塗料とは?

無垢フローリングや木製建具、造作家具などの木部には、自然塗料が使われることがあります。

自然塗料やオイル塗装の施工中写真
自然塗料は、木の質感を活かしながら表面を保護する仕上げです。

自然塗料とは、植物油や天然樹脂などを原料にした塗料のことです。木の表面に膜を張るというより、木に浸透させて保護するタイプが多く、木本来の手触りや質感を残しやすいのが特徴です。

一般的なウレタン塗装に比べると、水や汚れへの耐性はやや弱い場合があります。そのため、定期的なオイルの塗り直しなど、メンテナンスを前提に考える必要があります。

自然塗料の魅力
木の手触りや香りを残しながら、自然な風合いを楽しめることです。時間とともに色合いが変化していくため、住まいを育てるような楽しみがあります。

 

5.マンションで自然素材を使うときの注意点

マンションリフォームで自然素材を取り入れる際には、戸建てとは違う注意点があります。特に床材の変更や工事の届出については、事前確認が欠かせません。

マンションで自然素材を使う前に確認したいこと

  • 管理規約で床材の遮音等級を確認する
  • 管理組合への届出や承認が必要か確認する
  • 無垢材の膨張・収縮を理解しておく
  • 自然素材はメンテナンスが必要な素材だと理解しておく

注意点① 管理規約による遮音等級の確認

マンションでは、管理規約によって床材の遮音等級が定められていることがあります。無垢フローリングをそのまま施工すると、規約を満たせないケースもあります。

その場合は、遮音マットを下地に敷く、遮音性能のある床材を選ぶなどの対策が必要です。リフォーム会社に管理規約を見せたうえで、対応できるか確認しましょう。

注意点② 管理組合への届出

マンションリフォームでは、工事内容を管理組合へ届け出て、承認を得る必要があるのが一般的です。特に床材の変更は、階下や隣戸への影響があるため、確認に時間がかかることもあります。

工事予定日から逆算して、早めに準備を進めることが大切です。

注意点③ 無垢材の膨張・収縮

無垢材は、湿度や温度の変化によって膨張・収縮します。冬場の乾燥で床材にすき間ができたり、梅雨時期に膨張したりすることがあります。

これは自然素材ならではの性質でもありますが、施工時には適切な余白を確保するなど、素材の特性を理解した施工が必要です。

注意点④ メンテナンスの心構え

自然素材は、工業製品のように「施工したら何もしなくてよい」という素材ではありません。無垢フローリングのオイル塗り直し、塗り壁の汚れへの対応など、定期的なお手入れが必要になることがあります。

一方で、手をかけるほど味わいが増していくのも自然素材の魅力です。きれいな状態を保つというより、暮らしながら風合いを育てていく素材と考えるとよいでしょう。

編集長ミッツ
編集長ミッツ
マンションで自然素材を使うには、管理規約の確認が第一歩。特に床材は、見た目だけでなく遮音性能も大切なんだ。

 

6.マンション×自然素材の施工事例

ここからは、広島で実際に行われたマンション×自然素材のリフォーム事例をご紹介します。

パイン材とスイス漆喰を使ったマンションリフォーム事例

事例① パイン材とスイス漆喰で一番居心地のいい場所に

段差が多く、老朽化による劣化も目立つ築37年のマンション。間取りを変更してバリアフリー化し、さらに自然素材を取り入れたリフォームを行いました。

床にはパイン無垢材を採用。やわらかく足裏への負担が少ない踏み心地が特徴です。壁にはスイス漆喰を塗り、自然素材に囲まれた居心地のよい住まいに生まれ変わりました。

  • 使用素材:パイン無垢材、スイス漆喰
  • 施工面積:67.76㎡
  • 工事期間:90日

この施工事例を詳しく見る

アッシュ無垢材と珪藻土を使ったマンションリフォーム事例

事例② 美しい木目のアッシュ無垢材と珪藻土でゆったり暮らす

お子さんの通学利便性を考えて購入したマンション。子どもが独立した後、夫婦2人がそれぞれの趣味を楽しめるようにリフォームを計画しました。

床にはアッシュ無垢材を採用。はっきりとした木目が特徴的で、アンティークな家具が似合う空間に仕上がっています。壁には珪藻土を採用し、調湿性や素材感を活かした落ち着きのある住まいになりました。

  • 使用素材:アッシュ無垢材、珪藻土
  • 施工面積:74.85㎡
  • 工事期間:108日

この施工事例を詳しく見る

どちらの事例も、マンションとは思えないほど、ぬくもりのある空間ですね。
キャサリン
キャサリン
編集長ミッツ
編集長ミッツ
自然素材を使いこなすには、素材の特性を理解した提案力と施工力が必要なんだ。施工実績のある会社に相談することが大切だね。

 

7.まとめ

マンションリフォームでも、自然素材を取り入れることで、無機質な印象になりがちな空間を、ぬくもりのある住まいへと変えることができます。

  • 無垢フローリングは、樹種によって硬さ・色味・価格・肌触りが異なる
  • 漆喰はなめらかで上品な仕上がり、珪藻土は自然な質感と調湿性が魅力
  • 自然塗料は、木の質感を活かしながら表面を保護する仕上げ
  • マンションでは、管理規約や遮音等級の確認が重要
  • 自然素材はメンテナンスも含めて、暮らしながら育てる素材

「自然素材で心地よく暮らしたい」と思ったら、まずはマンションリフォームの実績がある会社に相談することが大切です。

広島でマンションの自然素材リフォームを検討されている方は、当サイトで紹介しているリフォーム会社にぜひご相談ください。どの会社に相談したらいいかわからないという方には、広島リフォーム相談カウンターのご利用もおすすめです。ご要望をお聞きした上で、あなたに合ったリフォーム会社探しをお手伝いします。相談は無料ですので、ぜひご活用ください。


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この記事の監修

広島のリフォーム専門雑誌
『HIROSHIMA REFORM』
編集長
平原 充明

2011年から14年以上にわたり、広島県内にある450件以上のリフォーム会社を独自取材し、毎年雑誌『HIROSHIMA REFORM』を出版、好評を博す。
インテリアコーディネーター、住空間収納プランナーの資格を保有。「リフォームの魅力を伝えたい!」そんな想いでブログやYouTube動画にて発信中。
また、広島でより多くの方に理想の住まいを実現してもらうため、広島リフォーム相談カウンターを運営している。

平原 充明 イメージ

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