平原 充明ひらばら みつあき
〇2011年よりリフォーム雑誌「HIROSHIMA REFORM」を発行し、編集長。
〇インテリアコーディネーター・住空間収納プランナー
〇「リフォ―ムの正しい情報をユーザーに届ける」がモットー
任せて安心なリフォーム会社をご紹介
COLUMN
※表示されている価格は税別で、2019年8月のカタログを参考にしていますので、ご注意下さい。
(参考資料:TOTO株式会社)
カタログを見てみると、「おすすめプラン」「クリスタルプラン」といった紹介がされています。
となっています。大きな違いはキッチン天板の素材です。素材の違いで20万円近い差となっています。
なお、これらの価格はⅠ型と呼ばれるもので、壁付キッチンのタイプとなります。
キッチンのタイプは大きく3つあります。
1・Ⅰ型キッチン(壁に向かって作業する壁付キッチン)
2・L字キッチン(I型よりも調理スペースを広く取れるキッチン)
3・対面キッチン(オープンな空間で作業できるキッチン)
価格は壁付I型キッチンからL字、対面と順に高くなりますので、覚えておきましょう。
I型のおすすめプランを例に見ていきましょう。このプランは83.1万円からですが、これはキッチン幅が2550mm(2.55m)の場合です。
ほとんどのメーカーでは、キッチンの標準幅を2550mmにしています。もちろん、家によって適切なサイズが違いますので、様々な幅を揃えています。
サイズ幅は、2100mm~3000mmまでの幅があります。2100mmと2550mmでは約4万円、2100mmと3000mmでは約10万円の差が出ます。
また、食洗機をつけるケースが増えているので、価格に含まれていると思う方もいますが、今回のケースでは165,000円プラスとなりますので、注意しておきましょう。
キッチンの扉は色や素材が選べるようになっているのですが、扉にもランクがあります。
TOTOのキッチンは、扉に6つのランクがあります。
材質や塗装の仕上げ方、色やテイストに違いがあります。材質はアクリル(鏡面)、UVマイスター塗装、低圧メラミンなど様々な種類に分かれています。
最も安い1グループと最も高い6グループでは、価格差は約40万円ほどとなります。
天板は大きくステンレスと人工大理石の2種類に分かれますが、TOTOではクリスタルカウンターというオリジナルの素材も準備しています。
ステンレスは標準がエンボス仕上げで、バイブレーション仕上げも選べます。
バイブレーション仕上げとは、最初からキズが付いたような状態にすることで、キズを付きにくくする仕上げです。
人工大理石でもコーリアンという素材があり、耐久性が高く、メンテナンスをしやすい点が特徴です。
このほか、TOTOオリジナルのクリスタルカウンター(上)は耐久性だけでなく、デザイン性も兼ね備えた仕様になっています。こちらを選ぶ場合は人口大理石カウンターやステンレスと比較して、約40万円ほど価格が上がります。
TOTOのザ・クラッソでは、「水ほうき水栓」と「きれい除菌水」が標準となっています。
ただ、浄水機能をつけると10万円ほど価格は上がります。
水ほうき水栓はデザインもすっきりしていますが、シングルレバー水栓を選択すると5万円ほど価格を下げることが可能です。
ガスコンロ、IHクッキングヒーターどちらでも対応できますが、コンロは機能をどこまで求めるかで大きく価格が変わります。
最近はガスコンロも安全性を高めており、センサーが付いていて、火の消し忘れ・調理油加熱防止機能なども搭載されているものもあります。
ガスの場合はおすすめプランの標準仕様と最高グレードのもので25万円ほどの価格差があります。
キッチンは基本価格に様々なパーツをどこまでこだわるかで価格が大きく変わります。
例えば、ザ・クラッソの場合、下記の内容で比較してみました。
上記のように、同じプランとサイズでも仕様によって120万円以上差が出ることがお分かりになると思います。
仕様のランクを上げれば価格は上がります。だからこそ、必要な仕様見極め、価格をコントロールすることが大切です。
カタログを見比べたり、ショールームに出かけ、展示品をチェックするなど、準備に時間をかけましょう。毎日使うキッチンだからこそ、後悔のないように取り組みましょう。
リフォームで優先したいことを整理する際の参考記事もあります。こちらもご覧ください。