平原 充明ひらばら みつあき
〇2011年よりリフォーム雑誌「HIROSHIMA REFORM」を発行し、編集長。
〇インテリアコーディネーター・住空間収納プランナー
〇「リフォ―ムの正しい情報をユーザーに届ける」がモットー
任せて安心なリフォーム会社をご紹介
COLUMN
まずリフォーム会社へ依頼する前にやっておくべきことがあります。
それは、どんなリフォームをやりたいかという要望をまとめることです。
「キッチンが古くなったから新しいものにしたい」という漠然とした内容よりも、もっと細かく要望をまとめておくことをお薦めします。
例えば、
といった形でやりたいこと、気になることをまとめておきましょう。
このように事前に要望をまとめておくと、リフォーム会社も提案がしやすくなると思います。
要望の整理をするのに便利なチェックシートを準備しました。こちらのページから確認が出来ますので、どうぞご利用下さい。
要望をしっかりと整理した上で、次にリフォーム会社への相談となります。
電話やメール、または会社へ訪問する、あるいはリフォームフェアといったイベントへ行き、リフォームしたい旨を伝えましょう。
「築30年の木造住宅のリフォームを考えています。リフォームしたい箇所はキッチンとお風呂、洗面室を予定しています」といった形で、依頼をすると良いでしょう。
ご自宅(リフォームする建物)の図面は準備しておきましょう。図面のほか、建築図書などもあれば準備されるとなお良いです。
どういった部材で建物が出来ているかが分かるので、リフォーム会社も提案をしやすくなるからです。
※図面がない場合は、その旨をリフォーム会社に伝えると新たに図面を作成してくれるので問題はありません。
電話などで要望を伝えると、次にリフォーム会社の担当者がご自宅(リフォームする建物)を訪問する流れとなります。
ここでは、具体的なリフォームの要望を聞き取るヒアリングが行われます。
リフォームの内容と予算、またいつまでにリフォームしたいという点をしっかりと伝えましょう。
ヒアリング後に、リフォーム希望箇所の寸法や建物の状態を確認する現地調査が行われます。
(床に傾きがあるかを調べている写真)
(お風呂の点検口を確認している写真)
(床下を確認している写真)
現地調査をする箇所はリフォーム内容に応じて変わります。
お客様のご要望と現地調査の内容を検討して、リフォーム会社からプランと概算見積りが提出されます。
プラン・見積りを確認しながら変更点や、設備機器の仕様などに関する、詳細な打ち合わせを行っていきます。
プランや見積りの詳しくは、こちらのコラム【初心者必見!キッチンリフォーム見積もり例】をご覧ください。
プランが決定後、最終見積りが提出されます。プランの内容と見積りに不備がないか確認をして、契約を行います。
契約の際には、契約書をしっかりと交わすようにしましょう。
契約書の標準書式は、住宅リフォーム推進協議会で紹介されているものを参考にすると良いでしょう。
工事前にしておくべき準備は、物の片づけです。
例えば、キッチンリフォームを行う場合には、キッチンの中は物がない状態にしておく必要があります。
このほか、食器棚など移動させるものも、中が空っぽの状態にしておきましょう。
また、近隣にリフォーム工事を行う旨を伝えておきましょう。
リフォーム会社の担当者が代わりに近隣への挨拶を代行してくれますので、事前に相談をしてみましょう。
工事を開始する際には、リフォーム会社で工事をする箇所や職人が移動する箇所の周辺を汚れやキズから守るために、養生を行います。
工事期間中は養生をしたままとなるので、住みながらの工事の場合は、生活が制限されます。
また、工事の音やホコリも出るので、工事の期間はどうやって過ごすかを事前に考えておくことも大切です。
住みながらのリフォームでは注意しておくポイントがいくつかあります。詳しくはこちらのコラム【住みながらリフォームする際の注意点】をご覧下さい。
工事中に職人へのお茶出しを気にされる方もおられます。
しかし工事の段取りの兼ね合いで、休憩するタイミングも職人によってまちまちですので、気にする必要はありません。
リフォーム工事が完了すると、リフォーム会社の担当者と工事内容の確認を行います。
その際に気になる点を伝えれば手直しをしてくれるでしょう。その後、引き渡しとなります。
リフォーム後は保証書を発行する会社や、定期的にメンテナンスなどのアフターフォローをしている会社もあるので、リフォーム会社に確認してみましょう。
リフォームは計画をしてから工事が完了するまで、結構な日数がかかるものです。
スケジュールにはゆとりを持って計画を立てるのが良いでしょう。
リフォームはそう何度も行うものではありませんので、しっかりと準備をして進めていきましょう。